「マーク」は、「差し」をやろうとした2番手の選手がそのまま先頭選手に逃げ切られて2着をとったときの勝ち方です。
1着と2着がきわどい接戦になると、レースの直後にビデオ判定が行われて「差し成功」か「逃げ成功(2着はマーク)」か決まります。
脚見せとは、レース直前に行われる選手紹介のことで、レースに出場する選手がバンク(競走路)にて周回することをいいます。
選手たちは、脚見せで、誰と誰がラインを組むかやラインごとの並びをアピールします。「脚見せ」は、「顔見せ」「選手紹介」「地乗り」と呼ばれることもあります。
先行選手の「B」と「H」を比較したときに、
自在選手の「B」と「H」を見たときに、
記号 | 意味 |
1(数字のみ) | 予選、一般、特秀、特選、優秀、選抜(負け戦)に出走した着順 |
①(白丸の数字) | 準決勝、選抜(勝ち上がり)に出走した着順 |
❶(黒丸の数字) | 初日特選、2日目優秀、単発、決勝 |
欠 | 欠場 |
落 | 落車 |
棄 | 棄権 |
失 | 失格 |
2補 | 2日目補充 |
数字の右上のB | 出走したレースでBを取った |
記号の意味
ラインとは、そのレース限定のチームのようなもので、2~3人で組まれます。
競輪のレースは、中盤まではライン同士のチーム戦、終盤は選手同士の個人戦となりま。
「府県」とは、その選手が住んでいる都道府県のこと(「登録地」と呼ばれている)です。
ラインは「同じ競輪場>同じ県>同じ地区>隣接地区」の順番で組まれることが多いので、府県を見ることでラインを予想することができます。
競走得点を予想に活かすコツの1つ目は、8点差以上は明確な実力差があると考えることです。
2022年4月7日の平塚G3の初日特選
着順 | 得点 |
1着 | 116点 |
2着 | 114点 |
3着 | 112点 |
4着 | 110点 |
5着 | 108点 |
6着 | 106点 |
7着 | 104点 |
8着 | 102点 |
9着 | 100点 |
このようなレースで2着をとることが多い選手は、競走得点が114点になります。
一方、このようなレースで6着をとることが多い選手は、競走得点が106点になりますね。
106点の選手が114点の選手に勝つには、普段より4名も多く抜かさなければいけません。
順位 | 選手名 | 級班 | 競走得点 |
敬称略・2022年4月7日時点 | |||
1位 | 佐藤水菜 | L1 | 57.71点 |
2位 | 石井寛子 | L1 | 57.42点 |
2位 | 児玉碧衣 | L1 | 57.42点 |
4位 | 太田りゆ | L1 | 57.33点 |
5位 | 柳原真緒 | L1 | 57.17点 |
順位 | 選手名 | 級班 | 競走得点 |
敬称略・2022年4月7日時点 | |||
1位 | 平原康多 | SS | 118.57点 |
2位 | 松浦悠士 | SS | 118.33点 |
3位 | 古性優作 | SS | 118.00点 |
4位 | 郡司浩平 | SS | 117.75点 |
5位 | 佐藤慎太郎 | SS | 117.50点 |
6位 | 脇本雄太 | S1 | 117.13点 |
7位 | 新田祐大 | S1 | 116.72点 |
8位 | 吉田拓矢 | SS | 116.61点 |
9位 | 浅井康太 | S1 | 115.44点 |
10位 | 深谷知広 | S1 | 114.89点 |
男子選手のランキング上位10名は、S級S班の選手が6名、S級1班の選手が4名でした。
下の表では、2着率を「2連対率-勝率」、3着率を「3連対率-2連対率」で計算しています。
選手名 | 競走得点 | 勝率 | 2着率 | 3着率 |
敬称略 | ||||
古性優作 | 118.00 | 25% | 40% | 0% |
郡司浩平 | 117.75 | 50% | 8% | 17% |
平原康多 | 118.57 | 63% | 5% | 4% |
この3名の競走得点を比べると、平原選手、古性選手、郡司選手の順番に高くなっています。
次に、勝率を比べると、平原選手、郡司選手、古性選手の順番に高くなっていますね。
このことから、平原選手は、1着をとることによって、競走得点を稼いでいると考えられます。
ただし、2・3着率は低いので、1着をとれないときは着外になることが多いのでしょう。
平原選手を買うときは、1着だけを買っておけば良さそうだな! 一方、2着率を比べると、古性選手、郡司選手、平原選手の順番に高くなっていますね。
そのため、古性選手は、2着をとることによって、競走得点を稼いでいると考えられるでしょう。
また、競走得点は、勝ち上がった後のレースのほうがもらえる得点が多くなります。
このことから、古性選手は、決勝・準決勝への勝ち上がりが上手いとも考えられそうです。
古性選手を買うときは、勝ち上がりのかかった2着を買いましょう。 最後に、3着率を比べると、郡司選手、平原選手、古性選手の順番に高くなっています。
郡司選手は3名のなかで3連対率が最も高いので、車券に最も絡みやすい選手と言えそうですね。
このように、競走得点が同じように高い選手でも、とりやすい着順は違っています。